BRM（Bone Rhythm Moment）
の略で、一定のリズムで拡張と収縮を繰り返す骨に手を添えて正しい位置に骨を誘導して歪みを改善していく療法でオステオパシーに似ていますが、創始者である吉田邦夫先生が大怪我をしてどこにいっても治らなかったので自分のカラダを治すために創りだした完全にオリジナルの療法。
オリジナル療法ですが、解剖学的理論も物凄いしっかりしていてとても勉強になります。（元東京都監察医務勤務 上野正彦も推薦されてます。）
このBRM療法を知るキッカケ
いつもセミナーでお世話になっている主催の先生から「今度、面白いセミナーやるよ」と声をかけていただいて最初から参加させてもらっているんですが、症例の数々に半信半疑でセミナーに出ていました。（笑）
数年前までは、自分だけで終えようとしていた療法らしいのですが、あまりに全国から治療を受けに来られる患者さんが多いため、この療法を広げ少しでも全国にいる困っている患者さんを助けたいと思われてセミナーを開かれています。
実際このBRM療法の凄さもそうなんですが、創始者である吉田先生の患者さんに対する信念や想いに惹かれて継続して勉強しています。
その吉田先生の想いの１つを紹介させてもらいます。
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受講生の先生からの質問で「障害による強い側湾の子どもたちにも有効でしょうか？」という質問に対する回答です。
■吉田先生の回答■
肢体不自由児に対する医学の扱いは、それを隔絶するかの如くです。
先天的であれ後天的であれ、障害は改善できないという前提が医学にはあります。
従って医師からの診断を、親御さんは天の声のように受け取り、治すことを諦めます。
更には、別の原因（転倒や怪我等）により新たな症状が発生した場合（それが健常者であれば正規の治療対象になっても）ハンデのある人は、すべて障害に起因するものと片づけられる傾向が強いのです。
この場合医師も親御さんも治すことを諦念していますから、根源的な治療機会を
放棄することになります。
ご存知かと思いますが、ねむのき学園という養護施設があります。
入所者の４０歳を過ぎた方が、老いた母親につれられて二時間の距離を来院してます。
出産時のトラブルが原因で重度の麻痺を負っています。
上半身骨格は健常青年と同じですが下腿部と両手は子供のサイズです。
車椅子からの落下防止のため、４０年以上の間紐で胴と両手を固定されていました。
言葉を発する事もできません。
来院した時も不安で凍るような、しかしとても澄んだ眼差しで私を見つめていました。
神経麻痺のため手も肘も、考えられない角度で逆に曲がったまま紐でしばられて
いました。わたしが添える手を、不安そうに見つめていました。
施術が終わりました。凍った眼差しが柔和な眼差しに変わっていました。
不自由な言葉ですが、私にようやく判別できる言葉で「ア・・リ・・ガ・・ト・・ウ・・」と言いました。
私は思わず握手をしました。すると考えられないほどきれいな笑顔が返って来ました。
このような患者さんに治すための手を心底から差し出してあげるのは我々しかいません。私たちが諦めたら、障害患者さんを救う人は居なくなるのです。
障害者でも健常者でも骨のリズムは同じです。
関節の硬縮で動きが悪くなっているだけです。背骨の側彎も同じことです。治してあげてください。必ず出来ます。
BRM療法の究極的意義はそこにあります。
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このように、吉田先生のところには障害を抱えた方や病院では治らないとされてしまった方が、たくさん来院されて予約は数ヶ月先まで埋まっている状態です。
毎回、セミナーの最初にこのような症例を話てもらえるのですが、同じ治療家として考えさせられることが多くあります。
テクニックの向上もそうですが、治療家としての心構えや覚悟、患者さんとの向き合い方など学ばしていただくことが多いです。
２０１０年から本格的にBRM療法を取り入れて施術している
患者さんに具体的には、どうゆう感じに施術しているかというと、これが【こんなにソフトでいいの？】ってぐらいのやられていても、何をされているかわからないくらい。
ホント動かしたい骨に手を添えているだけだから。（笑）
でも、これで不思議なことにガッチガチの肩だろうが腰だろうが一瞬でゆるゆるの効果バッチリ。
なんかの怪しいCMみたいですね。（笑）
『赤ん坊が気持ちよく、スヤスヤ寝ているのを起こさないくらいの強さ』で充分。
お年寄りから子供まで安心して受けれる療法です。
