少々、痛くても根性で何とかする
まだ動けなけないほど限界をむかえていないから大丈夫。
その根性論は危ない。
さらには回復するのに時間が掛かってしまいます。
慢性的な痛みというのは負担や疲労などの蓄積で徐々に痛みが強くなっていくものです。
わかりやすくいうと借金と一緒。
もし借金をしてしまっても1万2万くらいなら働いている大人であれば訳もなく即日返済できます。
それが……借金が2万だし、まぁいいか。と
そして、また借金を繰り返し繰り返しで気が付けば100万もの借金に。
さぁ、あなたは即日全額返済できますか?
無理でしょう。
こうなってしまえば返済だけで毎日大変。
そして何とか返済を頑張って半分の50万になったら安心して、また借金をしてしまったりと。
借金=疲労や負担、金額=痛み、返済=休息や回復
これを踏まえて、もう1度読んでください。
だから限界まで身体をイジメずに「ちょっと疲れたな」「しんどいな」って時に早め寝たり、しっかり休息やケアをしてあげる。
そうすれば蓄積されずに翌日には元気いっぱいになっています。
ギックリ腰はある日、突然ズキッと強烈な痛みが起こる。
朝の洗顔で前屈みになったとき、クシャミをした拍子、落とした物を拾おうとしたなどなど。
突然の強烈な痛みなので、その動作のやり方が悪かったような気がしますが……。
でもね、その動作の問題じゃないんです。
その痛みが出た動作じゃなくても次の負担が掛かる動作で、あなたの腰にはズキッと来る。
そうなんです、実はギックリ腰も慢性腰痛の延長で起こるもの。
もう、あなたの腰が限界なんです。
ギックリ腰の起こる人は慢性腰痛を抱えていて、常日頃から腰が重くダルいって人ばかり。
そう、お伝えした借金を抱えてる状態。
そしてギックリ腰は、いわば自己破産。
もう借金(疲労や負担)で、どうしようもなくなったので腰は自己破産(ギックリ腰)して借金(疲労や負担)から開放されようって現象です。
ギックリ腰なると、普段気づかずに行っている腰に負担の掛かる動作や姿勢をすると強烈な痛みがでる。
だから痛い動作や姿勢を避ける。
すると腰に負担が掛からない動作や姿勢になるので今までの疲労や負担が軽減される。
その間は疲労で傷ついた組織や細胞を休めて回復することができるというわけ。
だから定期的にギックリ腰を繰り返している人は、その周期で負担の限界を迎えてる使い方をしているということですよ。
ギックリ腰が習慣化してしまっている人でも悪い姿勢や使い方で限界まで腰をイジメ続けなければ、もうギックリ腰にもならなくてすみます。
今の負担の掛かっている使い方や悪い姿勢から効率のいい身体の使い方や正しい姿勢に変えていけばいいんです。
それに腰が重いな怠いなと借金を感じたら早めにケアをすれば間に合いますよ。